クレイグ・ライトはビットコイン生みの親サトシ・ナカモトではない、との判決
クレイグ・ライトはビットコインのホワイトペーパーの作成者であるサトシ・ナカモトではない、と英国の判事が木曜日に判決を下した。James Mellor判事は、Crypto Open Patent Alliance (COPA)裁判の最終弁論に続き、ライトが歴史的なホワイトペーパーの作者ではないことを証明する「圧倒的な」証拠があると裁定した。
さらに、メラー判事は、オーストラリアのコンピューター科学者がビットコインシステムを創造していないことを含む、結論を詳述した判決を書く予定であることを明らかにした。「私は、当事者間の正義を貫くために必要であり、有益であると確信する、ある種の宣言を行う」とメラー判事は言う。下記も付け加えた。
- 第一に、ライト博士はビットコイン白書の著者ではない。
- 第二に、ライト博士は、2008年から2011年にかけてサトシ・ナカモトというペンネームを採用した人物でもなければ、そのペンネームで活動した人物でもない。
- 第三に、ライト博士はビットコインシステムを作った人物ではない。
- 第四に、彼はビットコインソフトウェアの初期バージョンの作者ではない。
※他の内容については文書にて通知するとされている。
COPAは2021年にライトに対する訴訟を開始した。暗号アライアンスは、彼が開発者や暗号コミュニティの他のメンバーに対して法的措置を取るのを阻止したかった。さらに、アライアンスはライトがビットコインのオープンソース技術に対して知的財産権を主張することを認めたくなかった。全体として、判決はCOPAと暗号業界にとって勝利である。同同盟は訴訟において、Coinbaseや他の暗号業界企業の支持を得ていた。
また、Crypto Open Patent Allianceは、ライト氏に対し、同氏がビットコインの生みの親であると宣言することを防ぐ差し止めを求めていた。ライトの弁護士は、禁止は前例がなく “不吉 “であると主張し、この要求に反対した。
オーストラリア出身のクレイグ・ライト博士は、2016年からサトシ・ナカモトであると主張している。しかし、彼の主張とそれを裏付ける証拠は、暗号通貨の専門家たちから長い間疑問視されてきた。ライト氏は裁判の結果についてまだ公にコメントしていない。裁判はわずか6週間で終わった。
参考:ウォッチャーグル
画像:クリプトタグx(旧ツイッター)より